当院では3名の臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)が勤務しています。
臨床工学技士は医師の指示のもと医療機器の操作・保守管理を主業務とした専門職で、患者さんが安全に医療を受けられるように、医師や看護師、他の医療従事者と連携しチーム医療を推進しています。
当院の消化器病センターでは年間に7000件を超える内視鏡検査を行っております。中でもダブルバルーン内視鏡・ESD・ERCP・超音波内視鏡など、より専門性を求められる検査の介助、腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)では専任で業務を行っています。
他にも、スコープのメンテナンス・洗浄履歴管理・カプセル内視鏡読影・機器の保守管理などの業務を行っております。近年、カプセル内視鏡検査の検査数の増大に伴い、他の施設に先駆けカプセル内視鏡読影支援技師(小腸・大腸)を取得し、医師の読影のサポートを行うことで、病変発見率向上に努めています。
また、夜間・休日のon callに対応し、臨時の内視鏡検査やトラブルが起きた場合には迅速に対応できるようにしています。
使用前点検
手術室では年間200件の腹腔鏡手術を行っております。そのトラブル防止や故障等の早期発見に繋がるよう腹腔鏡のセッティング・術中操作・洗浄をCEが責任を持って一括で行っています。その他の業務として機器の保守点検や手術動画などのデータ管理を行い、円滑な手術を行えるようにサポートしています。
また、手術の直接介助・腹腔鏡のカメラ操作も行っています。
夜間・休日のon callに対応し、臨時手術やトラブルにはすぐに対応できる体制をとっています。
腹腔鏡セッティング
PMX施行の様子
G-CAP中の様子
当院のMEセンターはどの階にもアクセスしやすいように3階に位置しています。
そこでは日常的に医療機器の貸出・点検・修理を行い、機器の信頼性の向上に努めています。
また、使用頻度が高い機器を一カ所で集中して管理する中央管理システムを導入している為、常に整備された機器を効率的に各部署に貸出することができ、医療安全にも貢献しています。